大筋で三話収録。最初のは相当複雑な構造で、ともすればわけが分からなくなってしまう。多分それが狙いであり、混乱した読者に最終的解決をぶつけ、それまでの話が上手く収拾されるという効果を狙っているわけである。あとの二話とは大分話の質が違うとは言っても、どれも「ピンチに遭っても最終的にクリア」という面白さという点で共通していて、それは「千一夜」全編を通じてほぼ同じことである。さらにもう一つ付け加えて言うなら、いくつも筋を作ることではじめて得られる構造美というのがある。
よく練られた構造の中を、数々のピンチに遭いながらもくぐりぬける、そういう感覚。言ってみればハリウッド映画みたいなもので、であるからして、登場人物は小難しいことを考えて悩んだりすべきでない。推理小説とかと同じようなものである。構造美を引き立てるには、余計なものは除去しなければいけない。そうして、結局そういうものが時代を通じて生き残る可能性が高い。それが、この物語を読んでよおく実感されることなのである。
アラビアン・ナイト〈18〉 (東洋文庫)
平凡社
平凡社
¥ 3,360
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世に名高いアラビアン・ナイトをようやく読破した、という達成感とともにとうとう終わってしまったという一抹の寂しさを感じました。
ここに描かれた世界はまったく別世界のものではなく、われわれアジア人にも共感を覚え、面白さと夢を与えてくれるものでした。少々性描写のきついところはありましたが、まあそれが人間というものでしょう。
何よりもイスラム教徒の寛容さには驚かされます。この作品を読むと、多少相手を軽蔑しつつも、一つの都市にイスラム教徒も、ユダヤ教徒も、キリスト教徒も、ゾロアスター教徒も仲良く暮らしています。そんな寛容なイスラム教徒たちの態度を今日のように硬化させたものはなんだろうか? 悲惨な自爆テロを次々と発生させる原因となったその根幹はイスラム教の教義にあるのではなく、十字軍や植民地政策、そして戦後の石油を始めとする欧米の利権が原因ではなかったか。それが今日においてもなお解消せず、イラク戦争を引き起こし、多くの犠牲を出しつづけている。
もう一度この本を読み、人類の共存を模索するべきではないでしょうか。
ここに描かれた世界はまったく別世界のものではなく、われわれアジア人にも共感を覚え、面白さと夢を与えてくれるものでした。少々性描写のきついところはありましたが、まあそれが人間というものでしょう。
何よりもイスラム教徒の寛容さには驚かされます。この作品を読むと、多少相手を軽蔑しつつも、一つの都市にイスラム教徒も、ユダヤ教徒も、キリスト教徒も、ゾロアスター教徒も仲良く暮らしています。そんな寛容なイスラム教徒たちの態度を今日のように硬化させたものはなんだろうか? 悲惨な自爆テロを次々と発生させる原因となったその根幹はイスラム教の教義にあるのではなく、十字軍や植民地政策、そして戦後の石油を始めとする欧米の利権が原因ではなかったか。それが今日においてもなお解消せず、イラク戦争を引き起こし、多くの犠牲を出しつづけている。
もう一度この本を読み、人類の共存を模索するべきではないでしょうか。
アラビアンナイト博物館
東方出版
東方出版
¥ 2,300
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本書は、2004 年 9~12月に国立民族学博物館で開催された特別展、「アラビアンナイト大博覧会」 の図録です。
アラビアンナイトの起源・成立・普及(アラビア語以外への翻訳)・物語・謎、現代の中東に関するトピックを、豊富(にして貴重)な図版とともに紹介。トピックの内容は、歴史はもちろんのこと、食 ・ 音楽 ・ 芸術 ・ 衣服 ・ 娯楽産業 …… などなど広範にわたっています。
欧米 ・ 日本が、アラビアンナイトを通じて得た中東へのイメージ。それは、現実と乖離した 「虚像」 であったのですが、今もって我々の中東イメージに深く影響を及ぼしているのではないでしょうか。
ときに純粋な 「物語」 として楽しませてくれ、ときに7世紀という壮大な時間の流れを経て成立した 「文学作品」 としての味わいをくれる……さらに、揺れる中東への自分のイメージを自覚し、再発見の手がかりとなるアラビアンナイト。
特別展は終わってしまいましたが、本書をきっかけに、アラビアンナイト、そして中東への関心が広がる方が増えることを願っています。
また、本書では 「紹介」 程度であった各トピックに関する研究書の刊行を、心から望みます。
バートン版 千夜一夜物語 4 (ちくま文庫)
筑摩書房
筑摩書房
¥ 1,470
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シャーラザッドの夜語りももうすぐ三百話です。
この巻も面白い話満載で、読者をあきさせないこと請け合いです。
この巻には商人の子「アリババ」がいいことあり、悪いことあり、で嵐のような人生をたどりますが、「アリババ」といえば、「四十人の盗賊」ですよね。何でタイトルが「アリババと四十人の商人」なんでしょう?
この巻も面白い話満載で、読者をあきさせないこと請け合いです。
この巻には商人の子「アリババ」がいいことあり、悪いことあり、で嵐のような人生をたどりますが、「アリババ」といえば、「四十人の盗賊」ですよね。何でタイトルが「アリババと四十人の商人」なんでしょう?
これは是非この四巻を手にとってお読み下さい。「アリババと四十人の商人」スリル満点ですよ。
アラビアンナイトストーリー
實吉 達郎新紀元社
新紀元社
¥ 1,995
通常24時間以内に発送
いろいろな千夜一夜物語を見たりもしましたが、なかなかボリュウムもありますし
ひとつひとつが長くないので簡単に読めます。
字もおおきいほうだと思います。
ただ本が重いなぁなんて。500ページもあるからそりゃそうなんだけど・・・。
ずーっと読んでいると、カタカナの名前で、3人以上でてくるとだれがだれかわからなくなりました(苦笑)
ひとつひとつが長くないので簡単に読めます。
字もおおきいほうだと思います。
ただ本が重いなぁなんて。500ページもあるからそりゃそうなんだけど・・・。
ずーっと読んでいると、カタカナの名前で、3人以上でてくるとだれがだれかわからなくなりました(苦笑)