「完訳 千一夜物語〈2〉 (岩波文庫)」販売店・購入・ショップ情報。岩波書店

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完訳 千一夜物語〈2〉 (岩波文庫)

岩波書店

岩波書店
 大筋で三話収録。最初のは相当複雑な構造で、ともすればわけが分からなくなってしまう。多分それが狙いであり、混乱した読者に最終的解決をぶつけ、それまでの話が上手く収拾されるという効果を狙っているわけである。あとの二話とは大分話の質が違うとは言っても、どれも「ピンチに遭っても最終的にクリア」という面白さという点で共通していて、それは「千一夜」全編を通じてほぼ同じことである。さらにもう一つ付け加えて言うなら、いくつも筋を作ることではじめて得られる構造美というのがある。
 よく練られた構造の中を、数々のピンチに遭いながらもくぐりぬける、そういう感覚。言ってみればハリウッド映画みたいなもので、であるからして、登場人物は小難しいことを考えて悩んだりすべきでない。推理小説とかと同じようなものである。構造美を引き立てるには、余計なものは除去しなければいけない。そうして、結局そういうものが時代を通じて生き残る可能性が高い。それが、この物語を読んでよおく実感されることなのである。

 

千夜一夜物語と中東文化―前嶋信次著作選〈1〉 (東洋文庫)

前嶋 信次平凡社

平凡社
¥ 3,360
通常4~6日以内に発送

 

アラビアン・ナイト〈18〉 (東洋文庫)

平凡社

平凡社
¥ 3,360
通常24時間以内に発送
世に名高いアラビアン・ナイトをようやく読破した、という達成感とともにとうとう終わってしまったという一抹の寂しさを感じました。
ここに描かれた世界はまったく別世界のものではなく、われわれアジア人にも共感を覚え、面白さと夢を与えてくれるものでした。少々性描写のきついところはありましたが、まあそれが人間というものでしょう。
何よりもイスラム教徒の寛容さには驚かされます。この作品を読むと、多少相手を軽蔑しつつも、一つの都市にイスラム教徒も、ユダヤ教徒も、キリスト教徒も、ゾロアスター教徒も仲良く暮らしています。そんな寛容なイスラム教徒たちの態度を今日のように硬化させたものはなんだろうか? 悲惨な自爆テロを次々と発生させる原因となったその根幹はイスラム教の教義にあるのではなく、十字軍や植民地政策、そして戦後の石油を始めとする欧米の利権が原因ではなかったか。それが今日においてもなお解消せず、イラク戦争を引き起こし、多くの犠牲を出しつづけている。
もう一度この本を読み、人類の共存を模索するべきではないでしょうか。

 

アラビアンナイト博物館

東方出版

東方出版
¥ 2,300
通常2~5週間以内に発送
本書は、2004 年 9~12月に国立民族学博物館で開催された特別展、「アラビアンナイト大博覧会」 の図録です。

アラビアンナイトの起源・成立・普及(アラビア語以外への翻訳)・物語・謎、現代の中東に関するトピックを、豊富(にして貴重)な図版とともに紹介。トピックの内容は、歴史はもちろんのこと、食 ・ 音楽 ・ 芸術 ・ 衣服 ・ 娯楽産業 …… などなど広範にわたっています。

欧米 ・ 日本が、アラビアンナイトを通じて得た中東へのイメージ。それは、現実と乖離した 「虚像」 であったのですが、今もって我々の中東イメージに深く影響を及ぼしているのではないでしょうか。

ときに純粋な 「物語」 として楽しませてくれ、ときに7世紀という壮大な時間の流れを経て成立した 「文学作品」 としての味わいをくれる……さらに、揺れる中東への自分のイメージを自覚し、再発見の手がかりとなるアラビアンナイト。

特別展は終わってしまいましたが、本書をきっかけに、アラビアンナイト、そして中東への関心が広がる方が増えることを願っています。
また、本書では 「紹介」 程度であった各トピックに関する研究書の刊行を、心から望みます。


 

アラビアン・ナイト〈17〉 (東洋文庫)

平凡社

平凡社
¥ 2,835
通常4~6日以内に発送

 

空飛ぶ黒檀の馬 (アラビアンナイト)

山主 敏子ぎょうせい

ぎょうせい
¥ 1,529
間もなく入荷します。ご注文はお早めに。商品はご注文いただいた順番にお届けします。

 

バートン版 千夜一夜物語 4 (ちくま文庫)

筑摩書房

筑摩書房
¥ 1,470
通常24時間以内に発送
シャーラザッドの夜語りももうすぐ三百話です。
この巻も面白い話満載で、読者をあきさせないこと請け合いです。
この巻には商人の子「アリババ」がいいことあり、悪いことあり、で嵐のような人生をたどりますが、「アリババ」といえば、「四十人の盗賊」ですよね。何でタイトルが「アリババと四十人の商人」なんでしょう?

これは是非この四巻を手にとってお読み下さい。「アリババと四十人の商人」スリル満点ですよ。


 

バートン版千夜一夜物語10 (ちくま文庫)

筑摩書房

筑摩書房
¥ 1,470
通常24時間以内に発送

 

アラビアンナイトストーリー

實吉 達郎新紀元社

新紀元社
¥ 1,995
通常24時間以内に発送
いろいろな千夜一夜物語を見たりもしましたが、なかなかボリュウムもありますし
ひとつひとつが長くないので簡単に読めます。
字もおおきいほうだと思います。
ただ本が重いなぁなんて。500ページもあるからそりゃそうなんだけど・・・。
ずーっと読んでいると、カタカナの名前で、3人以上でてくるとだれがだれかわからなくなりました(苦笑)

 

バートン版 千夜一夜物語 6 (全11巻) (ちくま文庫)

筑摩書房

筑摩書房
¥ 1,470
通常24時間以内に発送

 
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完訳 千一夜物語〈3〉 (岩波文庫)
 十字軍遠征等を反映しているようで、当然といえば当然だが、キリスト教徒は概して悪く書かれている。特に「災厄の母」という、物語の中で第一の悪役がそうである。この「千一夜物語」の中でキリスト教徒が好意的に書かれるとしたら、若い女性の場合だ。第9巻に、まさにそれをテーマにした話があるので、読んでみることをお勧めする(なお、改宗も条件だが)。
 長い話だが、戦場描写ばかりでなく、教訓談とかも相当含まれてるので、多少なりともやっかいなところだ。全体の完成度は大して高くない。主人公たちが捕らわれて、逃げることができたのは何故か縛っていた針金が偶然切れたから、という設定とか、妙にいいかげんだし。全体のささくれだった雰囲気にうるおいを与えるためだろう、後半に恋愛物が挿入され、それが第4巻までも続くことになるが、それも4巻に入るまでは、あまり楽観できる性質の話でない。だからうるおいを与えることになっていない、とも思えるので、第3巻はあまり評価できないというわけである。
完訳 千一夜物語〈5〉 (岩波文庫)
 「ほくろの物語」は、主人公がカリフに気に入られるまでが第一段階、その後陰謀にかけられるが、最終的に無実が証明されるまでで第2段階、という二段構造になっている。まあ基本的にはオーソドックスな話である。
 「博学のタワッドドの物語」これは、王様が「叡智の言葉」を聞きたいというからそうなってしまったのだが、ほぼ全部経典とか学術に関する問答である。物語じゃないと言ってもいいかもしれない。延々そういう問答が続き、終わったときには王様は心穏やかならざる御様子だし、妹は半分眠りかけている。
 後半に、かの有名な「船乗りシンドバードの物語」が所収されている。大体想像がつくだろうが、冒険譚・奇譚であり、得意の猥談はほとんどない。少年漫画みたいなものである。状況描写はさすがに臨場感に溢れている。
 最後の「美しきズームルッドと「栄光」の息子アリシャールとの物語」ある夫婦が生き別れにさせられ、最終的に再会するという、「千一夜」ではよくあるパターンだが、実は女である男装の王というのも、第4巻で使われたパターンではある。
完訳 千一夜物語〈4〉 (岩波文庫)
 第3巻の続きを終わらせて、その後3話収録。この巻はなかなかの充実を見せており、特に最後の話は相当な猥談ではあるが、構成もしっかりしているし、芸術性は高いと思う。その前の悲恋物も同様。枝分かれした筋が、合うべきところできっちり合う。そういうプロットの魅力は、たとえば425ページなのである。気を失うのも無理はない。上手いもんだ。
 カリフのハールーン・アル・ラシード、及びおつきのジャアファル、マスルールは全編通じて本当にしょっちゅう現れる。その頃が黄金時代だったのか。もっとも、称賛しているばっかりでなく、カリフがたちの悪いいたずらすることも書いてあるが。
完訳 千一夜物語〈6〉 (岩波文庫)
 わりと短い話が多い巻だけど、この物語は後のほうがより短い話になりがちのようだし、シャハラザードが一夜ごとに話す長さも、最初の頃に比べれば短くなっている。
 「青銅の町の綺談」は渡辺一夫訳。独特の幻想的・蠱惑的な雰囲気が良く出ている。
 「地下の姫、ヤムリカ女王の物語」宝石とか水とか植物とかの描写が(後で出てくるアラジンなんかもいいんだが)さすがに洗練されている。
 「智慧の花園と粋の庭」はショート・ショートが21話収録されているもので、気楽に読める小咄集である。
 「『蕾の薔薇』と『世の歓び』の物語」は恋愛と人探しと、詩が絡んでいる。詩が相当量を占めていて、ある意味詩のためにあるような物語とも言えるが、第12巻に、さらに詩を前面に押し出したものがあって、そっちのほうが例としては当を得ているかもしれない。
 詩は原文で読んだほうがいいと言われるが、アラビア語原典が日本で果たして入手できるか。出来たとしても読むのは一苦労以上だろう。マルドリュス仏訳なら入手できるかもしれないが。
完訳 千一夜物語〈7〉 (岩波文庫)
 2番目の、長い題名の物語に出てくる「蛾のアフマード」というのは第5巻の「『ほくろ』の物語」にも出てくる。一種のスターシステムなんだが、それはカリフのハールーン・アル・ラシードにしても同じことではある。
 「漁師ジゥデルの物語または魔法の袋」これもよくある冒険譚で、秘宝を手に入れるいきさつのあたりはいかにもハリウッド映画とかで出てきそうだ。ただ、終わり方が妙に性急で納得できなかったが。
 「『匂える園』の道話」教訓を述べる話だが、「ひとは持っているもので満足すべし」「外見を信用すべからず」「何事につけても違いを見分けることを心得る必要がある」こういうオーソドックスな教訓を、こういう尾籠な話にしてしまう感性が面白い。
 「陸のアブドゥッラーと海のアブドゥッラーの物語」漁師が鬼神を海から引き上げてしまうという話は第1巻でもあった。この話の見どころは海中の描写だ。「千一夜」には、海の中を描写した部分はあまりないからだ。